さくらインターネットの最新決算説明資料を基に、同社の今後の成長戦略について深掘りしてみます。
特に注目すべきは、ガバメントクラウド事業への参入と国内AI市場の拡大が、さくらインターネットの売上をどのように押し上げるかという点です。
ガバメントクラウド事業への参入
さくらインターネットは、政府関連のクラウドサービス市場に進出することを決定しました。この市場の規模は約1,234億円に及びます。すでにアメリカの大手企業がガバメントクラウド市場に入っているのですが、仮にさくらインターネットがこの市場で10%のシェアを獲得すると仮定すると、ガバクラ関係の売上は120億円 。
国内AI市場の拡大
さらに、国内のAI市場も急速に成長しており、その規模は約1,615億円に達しています。こちらも同様に10%のシェアを仮定すると、AI関連の売上は160億円 。
未来の売上と利益の予測
既存売り上げ200億円にこれらを合計すると、2027年にはさくらインターネットの売上は既存売り上げ480億円から580億円ぐらいに収まりそうです。
利益ベースでは、現在の6.5億円が14億円から17億円(24年度の利益率3%試算) 。
株価の見通し
市場はすでに来季予想の純利益12億円を織り込んでいるため、利益上昇余地は1.4倍(12億円→17億円)程度と考えられます。目標株価はPERが現状水準;114倍を維持すると仮定して、5000円。
政府系の受注も直近で入ってきているので、順調に進んでいくのかなとややポジティブに見ています。
https://www.sakura.ad.jp/corporate/information/newsreleases/2024/07/01/1968216202
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